Integrating Japanese Eastern medicine with Western medicine.

BOOK MARK  医療編

ファンクフィジオ

グランドセントラルから徒歩4分と至便の立地にあるフィジカルセラピー(理学療法)専門のクリニック、ファンクフィジオ。理学療法の基本理念「身体機能を最大限に回復させる治療および回復した機能を各自が維持・向上できる指導」にのっとりながら、常に新しいアプローチを探求するのが信条という高田洋平代表に、同クリニックで行っている最新の治療法について聞いた。

Q 最高級のレーザー治療機器を導入されたと聞きました。どのようなものですか?

A 「MSLレーザーM6」というものです。「クラス4」と呼ばれる レーザー(波長)を発する機器で、現在出回っているレーザー治療機の中では最高品質・最高級の機種です。 M6は、神経に作用して痛みを抑える波長、細胞の再生力を高める波長、組織を回復させてむくみや腫れを引かせる波長を出します。これらはそれぞれ異なる波長なのですが、皮膚の表面から3〜4センチまで到達でき、抗炎症と鎮痛、再生の相乗効果が生み出されます。熱線とは異なり組織損傷の危険性などの副作用がないことも特徴です。M6は3つの波長を組み合わせた独自波長の照射と連続およびパルス放射が同時に行える点が他のレーザー治療機器との違いです。

 MSLレーザーM6を用いた治療は、アマチュア、プロを問わずスポーツ業界で注目を浴びているんですよ。回復までの期間が半分で済むというデータもあります。フットボールやサッカーのプロチームのトレーナーと話すと「回復期間が劇的に違う」と絶賛しますね。

Q スポーツの分野以外にはどのような症状に効果的ですか?

A 長年の腰痛、首の痛み、四十、五十肩、捻挫にも12回から14回照射するだけで良い結果が得られます。四十、五十肩で炎症が進んでしまうと、一般的に「ステロイド注射しか方法がない」と言われますが、ステロイドを打たずに治したいという人にMSLレーザーはお勧めです。ぎっくり腰になり、足を引きずって来院した患者さんに、運動とマッサージの通常治療とMSLレーザーを併用したところ、普通に歩いて帰れるほど回復しました。これは驚異的なことです。

 理学療法とは、骨格を本来の位置に戻したり、筋肉がキチンと動けるようにしたり、体のバランスと整えたりと体がうまく使えるようにするいわば「根本的治療」なんです。ただし、鎮痛剤を処方したり痛み止めの注射が打てる職業ではないので、通常治療とMSLレーザーを組み合わせる手法は画期的だと思います。副作用がない点も良いですね。

Q 最新技術を駆使した治療の他に、他のクリニックでは提供できないファンクフィジオならではのアプローチについて教えてください。

A 理学療法も専門性が高まってきていると思います。当院の強みは、基本は押さえつつ専門性を出しているところですね。そのために、産前産後のケア、顎関節の問題や頭痛、首の痛みなどそれぞれの分野での知識と技術、治療経験を積んだ理学療法士をそろえています。いずれも全米でもトップクラスのセラピストです。

Q トップクラスというと具体的には?

A メディカルドクターとは異なり、理学療法士は博士課程後の医療研修が義務付けられていません。専門の分野でさらに研修を積もうとするのはやる気のある証拠なんです。当院は、レジデンシーを修了したセラピストや、 さらにその上のフェロートレーニングのプログラムを修了したセラピストが治療に当たります。 またCFMTという特殊なマニュアルセラピストの資格をセラピストも3名おり常に専門性、技術、知識の持ったセラピストが治療にあたっています。全米で20万人といわれる理学療法士の中で、 CFMT取得者は約200人。 フェロートレーニング修了者も500人ほどです。このようなセラピスト達が集まっているクリニックは全米中探しても他にはありません。もちろん日本にも無いです。

Q 治療時間も長いそうですね。

A アシスタントなどを使い1時間当たり2人から4人の患者を診るクリニックが多いと聞きますが、当院では先にお話ししたような高い資格を持ったセラピストが、患者1人に対して1時間みっちり取り組みます。マンハッタン区内でもこれほど集中して治療するクリニックは数えるほどだと思います。