Integrating Japanese Eastern medicine with Western medicine.

ファンクフィジオの理学療法士の中には、機能的徒手療法(FMT)と言う特殊な治療方法を使って治療するセラピストがいます。このページでは、FMTとは何か、その基本原理について簡単に紹介します。

What is FMT?

プロフェッショナル養成機関であるIPA(Institute of Physical Art)は、一人ひとりを全身からアプローチするFMT(Functional Manual Therapy)を提唱しています。FMTの理念は、「すべての人には潜在能力がある」というもので、言い換えれば、年齢、性別、活動レベル、怪我の状態に関係なく、すべての人間には改善の余地があるということです。従来の治療方法では良くならなかった患者さんもFMTを受けて良くなったと言う方が大変多いです。

Basics of the FMT

FMTは、3つの基本的な柱を用いて患者を治療します。「機械的能力」「神経筋機能」「運動制御」がこの柱になります。この3つの柱が達成されることで、人は望ましい動きを効率的に行うことができるようになる。FMTのテクニックは、様々なタイプの関節マニピュレーションと、包括的なエビデンスに基づいた固有受容性神経筋促通法(PNF)に基づいて発展させてきたものです。

「機械的能力」Mechanical capacity

関節や軟部組織(皮膚、筋肉、結合組織、神経血管構造、内臓)を含む身体の構造は、運動中に不規則な機械的制限を与えてしまうことは望ましくないです。関節の硬さ、神経の可動性の制限、筋肉の柔軟性の低さなどは、力学的能力に影響を与え、機械的能力の低い状態で筋力(神経筋機能)を発揮することはでき無くなってしまいます。

「神経筋機能」Neuromuscular function

機械的能力を獲得した後、人は神経系を適切に使って筋肉をコントロールし、身体を動かす能力を身につける必要があります。神経筋機能は、筋肉が収縮を開始する能力、筋力、持久力を示せば、効率的であるとみなされる。効率的な神経筋機能を発揮するためには、適切なポジションを作るための機械的能力が必要です。

「運動制御」Motor control

効率的な機械的能力と神経筋機能を得た後は、その能力を機能的活動で使う必要がある。機能的活動とは、歩く、走る、運ぶ、持ち上げる、手を伸ばす、などです。例えば、治療台の上で股関節の可動性や筋コントロールが良くても、ロッククライミングで股関節を正しく動かせるとは限りません。効率的な機能的動作を実現するためには、目標とする動作に応じて、機能的なポジションで動作を練習し取得する必要があります。

Certified Functional Manual Therapist (CFMT)

IPAはFMTの認定を行っていて、IPAの10種類のコースを受講した後、認定試験を受けることができます。筆記試験と実技試験に合格すると、CFMTの資格が与えられます。FuncPhysio理学療法クリニックでは、高田先生と山並先生がCFMTを保持しており、小崎先生がCFMTの取得を目指しています。