Integrating Japanese Eastern medicine with Western medicine.

JWN (Japan Women Network – New York) at NY FuncPhysio

姿勢というのはみなさん知っている言葉ですが、姿勢を理解している人は極僅かです。医師や我々の姿勢の専門家であるフィジカルセラピストでさえ本当の意味で理解しているのはごく僅かでないでしょうか。私自身も長いフィジカルセラピストの経歴のなかで「姿勢」というのを、なんとなく理解できたのは極最近、この数年の話だと思っています。それ以前は皆さんと同じレベルの姿勢への理解だったと思います。

今回、JWNのワークショップの中で、「正しい姿勢」という話をしました。「背筋を伸ばす」、「胸を張る」、「顎を引く」などなど、曖昧な感じで良い姿勢を認識している人が多い中、どのように正しい姿勢を理解し実行するかをプレゼンテーションしました。

人間の姿勢というのはTensegrityとPressureコントロールによって成り立っている。そして各パーツの姿勢はお互いに影響し合っている。なので口の姿勢、目の姿勢、骨盤の姿勢、足の姿勢、etcはお互いに必然的に影響し合い、一つのパーツの姿勢の悪さは他に影響を及ぼしている。そのため体の姿勢から口の姿勢の悪さを予測することも可能であるし、また逆もしかりである。

そしてパンデミックが姿勢に及ぼした影響についてのおはしです。

パンデミックの影響が姿勢に及ぼした(及ぼしている)影響は計り知れなです。

パンデミックの影響により、私たちの日常生活は大きく変化しました。マスクの着用やリモートワークなどの社会的活動の変化は、身体的および精神的な健康に知らず知らずのうちに影響を与える可能性があります。

まず、口の姿勢と身体の姿勢の関連性について考えてみましょう。マスクの着用により、口の周りの筋肉や顎の位置が変化することがあります。長時間マスクを着用することで、口が閉じた状態が維持されるため、顎の緊張が増加し、口の周りの筋肉に負担がかかることがあります。この状態が継続すると、顎関節症や顎の痛みなどの問題を引き起こす可能性があります。また、マスクを着用することで呼吸が制限され、口呼吸が増えることがあります。

口呼吸は口腔乾燥や歯の問題、そしてMouth Breathing Syndromeという言葉があるように、各パートの姿勢の乱れや体にとって悪い影響をを引き起こす可能性があります。

リモートワークによる長時間のデスクワークや家庭内での活動の増加も、身体的な健康に影響を与える可能性があります。デスクワークでは、正しい座り方や姿勢を保つことが難しくなり、腰痛や首の痛みなどの問題が生じることがあります。また、自宅での活動の増加により、運動不足や筋力の低下なども懸念されます。 精神的な健康にもパンデミックの変化が影響を与えています。社会的な活動の制約や不安定な状況により、ストレスや不安が増加することがあります。

ストレスが継続的にかかると、自律神経の乱れ、すなわち交感神経が有意な状況になりやすく、自律神経失調症と呼ばれる身体の緊張や不眠、食欲変動などの身体的な症状を引き起こすことがあります。また、ストレスは心の健康にも影響を与え心身症と呼ばれる関節や心肺系、またうつ病や不安障害のリスクを高める可能性があります。 以上のように、マスクの着用やリモートワークなどの変化は、私たちの身体的および精神的な健康に様々な影響を与える可能性があります。したがって、これらの変化に適切に対処することが重要です。正しい呼吸を覚える、そして正しい姿勢を正しく理解していくことはこれらの体の各パーツの姿勢の乱れ、そして自律神経失調症や心身症を解決する最初の一歩になるはずです。 こんかいJWNのワークショップを通してこのようなお話をさせていただきました。