Integrating Japanese Eastern medicine with Western medicine.

ランナーの間で多くみられる腸脛靭帯炎。この膝の外側の痛みについて、「腸脛靭帯(ITバンド)が硬いからだ」と言われたことはありませんか? これに対し、フォームローラーで太ももの外側を一生懸命ほぐしている方も多いと思います。

確かに、マッサージ後は一時的に楽になることがあります。しかし、腸脛靭帯のマッサージだけで膝の痛みが根本的に改善するケースはあまり多くありません。 もし、何度もマッサージしているのに痛みが繰り返し出るのであれば、問題は腸脛靭帯の硬さからきているものではない可能性があります。

膝の痛み=膝が原因、とは限らない

膝関節は主に「曲げ伸ばし」を行う関節で、股関節や足関節と比べると、回旋や横方向の動きはほとんどありません。

そのため、

  • 股関節の可動性やコントロール不足
  • 足関節の硬さや不安定性
  • 骨盤や体幹のコントロール不良

といった他の部位の問題が、結果として膝に過剰なストレスを集中させてしまうことがよくあります。場合によっては、首の動きや呼吸のくせが影響することもあります。

私たちFuncPhysioは痛い場所だけを治療するのではなく、なぜ膝に負担が集まっているのかを全身から評価します。

ケース①:股関節が原因となった左膝の痛み

ランナーの膝の痛みに対して、「股関節外転筋を鍛えましょう」と言われた経験がある方も多いと思います。これは確かに有効な場合もありますが、それだけでは不十分です。このケースでは、左膝の痛みを訴えるランナーに対し、全身評価を行った結果、左股関節の内転方向の制限が見つかりました。 これは単に股関節が硬いというわけではなく、神経筋コントロール(力の入れ方・タイミング)の問題も見ていく必要があります。

今回のケースに対し、Functional Manual Therapy(FMT)を用いて治療を行いました。内容として、

  • 関節・軟部組織の制限軽減
  • 内転筋の筋再教育
  • 左脚への適切な荷重移動
  • 内転筋をコントロールした立位動作トレーニング

といった治療をおこないました。

多くの人は「ストレッチやマッサージをすれば、自然に動きも良くなる」と考えがちですが、実際には症状が出る姿勢(立位・ランニング)でトレーニングをする方が、はるかに効果的なことが多いです。

Functional Manual Therapy (FMT)の詳細

ケース②:ランニングフォームが原因となった膝の痛み

このランナーは、関節可動域・筋力・バランスいずれも大きな問題はありませんでした。 しかし、ランニングフォームを分析すると、左脚でのオーバーストライドが見られ、左膝に過剰なストレスがかかっていました。

このケースでは、

  • 効率的なランニングフォームの指導
  • スイング期での股関節・膝伸展筋の促通
  • 立位でのハムストリングス遠心性コントロールの改善

を行いました。

ランニング中のオーバーストライド

その際に用いたのがPNF(Peripheral neuromuscular facilitation)という治療テクニックです。これは単なるハムストリングスのトレーニングではなく、

  • 骨盤の前下方運動
  • 股関節の伸展・外旋・内転
  • 足関節の内反・底屈

といった下肢全体の協調した動きを促すアプローチです。セッション後、ランニングフォームは改善され、患者さんは痛みなく走れることを実感されてました。

FuncPhysio Physical Therapyの治療アプローチ

FuncPhysioが提供するのは、単なる”膝のリハビリ”ではなく、

  • 全身を評価するホリスティックな視点
  • 一人ひとりに合わせた個別アプローチ
  • 根本原因にフォーカスした治療

です。膝のみを治療するのではなく、身体全体の動きを整えることで、より効率の良い運動獲得と再発予防を目指します。

ランニング中の膝の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。