
クライマーにとって、手は最も大切なツールです。指の腱・靭帯・プーリー(腱を骨に沿わせて支えるリング状の組織)が組み合わさることで、小さなホールドでも保持することができます。
しかし、このシステムは損傷を受けやすく、クライマーに多い怪我のひとつが「指の靭帯損傷(プーリー損傷)」です。

指の靭帯損傷とは?
指の腱をロープに例えると、靭帯(プーリー)はそのロープを骨に近づけて押さえるリングのような役割を果たします。特に A2・A3・A4 の靭帯は、指を効率的に曲げるために重要です。
この靭帯が急な大きな負荷(ダイナミックな動きやクリンプグリップ)で伸びたり切れたりすることで損傷が起こります。
損傷を見分けるポイント
以下の症状がある場合は、靭帯損傷を疑ってください:
- 痛み:指の付け根に鋭い痛み。圧迫時やクライミング中に強く感じる。
- 腫れ:患部が腫れて押さえると痛い。
- 腱の浮き(ボウストリング現象):重症の場合、指を曲げたときに腱が骨から浮いて見える。
- 可動域の制限:指をしっかり動かせなくなる。
これらがある場合は、すぐに登るのをやめて休むことが大切です。無理に続けると悪化します。
Hテーピングの役割
Hテーピングは医療の代わりにはなりませんが、損傷した靭帯をサポートし、再損傷を防ぐ助けになります。
⚠️ 注意:テーピングはあくまでサポート。治療ではないため、必ず医療専門家に相談してください。
理学療法でできること
指の靭帯損傷の回復のために、当院のセラピスト(理学療法士)は以下のことを行います;
- 評価:損傷の程度を診断し、個別のプランを作成。
- 痛み・腫れの軽減:マッサージや徒手療法で症状を和らげる。
- 可動域・筋力回復:段階的な運動で指や手の機能を回復。
クライミング特化リハビリ:登り方やトレーニングを調整し、再発を防ぐ。
ショックウェーブ治療:最新のアプローチ
ショックウェーブ治療は、高エネルギーの音波で治癒を促す非侵襲的な方法です。指の靭帯損傷のアプローチとして注目されています。
- 血流促進:栄養と酸素を届け、回復を早める。
- 瘢痕組織の分解:怪我の後にできる硬い組織を取り除く。
- 修復を活性化:組織再生を促し、新しい組織を育成。
Shockwave Therapy (Radial Pressure Wave)
https://funcphysio.com/shockwave-therapy-radial-pressure-wave/
まとめ:ホリスティックな回復アプローチ
指の靭帯損傷はクライマーにとって厄介な怪我ですが、クライミングを諦める必要はありません。 適切な休養・サポートテーピング・理学療法などの治療を組み合わせれば、以前よりよりよい体の状態でクライミングを再開することが可能です。
大切なのは 体の声を聞くこと・専門家のサポートを受けること・焦らないこと。
初回評価をご希望の方は、ぜひ当院までご連絡ください。
Happy Climbing! 🧗♂️