Integrating Japanese Eastern medicine with Western medicine.


多くの方は、痛みは常に組織損傷を意味すると考えがちです。
しかし臨床的には、痛みはそれほど単純ではありません。

痛みの背後にあるメカニズムを理解することで、なぜ症状がそのように現れるのか、そしてなぜある治療は効いて別の治療は効かないのかが説明できることがよくあります。

痛みのメカニズムは主に3つあります。


1. 侵害受容性疼痛(組織由来の痛み)

このタイプの痛みは、筋肉、関節、靭帯、または結合組織に由来します。

よく見られる特徴:

  • 動きや姿勢によって痛みが変化する
  • 悪化要因と軽減要因が明確である
  • 組織の治癒に伴って症状が改善する

典型的な「ケガの痛み」です。
負荷を適切に管理できれば、通常は回復が進みます。


2. 神経障害性疼痛(神経由来の痛み)

神経の刺激や圧迫など、神経系そのものが影響を受けたときに生じます。

よく見られる特徴:

  • 灼熱感、電気が走るような感覚、または刺すような感覚
  • しびれ感、または感覚の鈍さ
  • 神経の走行(支配領域)に沿って出る症状

このタイプの痛みは、単なる筋肉の張りや炎症ではありません。
治療の焦点を変える必要があります。


3. 侵害受容可塑性疼痛(過敏化した神経系)

この場合、痛みは実在しますが、その強さを説明できる明確な組織損傷や神経損傷が見当たりません。

神経系が防御的な状態のままになっています。

よく見られる特徴:

  • 広範囲、または予測しにくい症状
  • 活動量に見合わない痛み
  • 想定される組織治癒期間を超えて続く痛み
  • ストレス、睡眠不足、または疲労で増悪(フレアアップ)する

ここでは、システムが過度に敏感になっています。


臨床上の重要な現実

痛みは、1つのメカニズムだけで起こることはほとんどありません。

持続する痛みの多くは混合型です。
(例:組織の刺激に神経系の過敏化が加わる)

重要なのは、主な要因(ドライバー)が時間の経過とともに変化し得ることです。


メカニズムの特定が重要な理由

メカニズムが異なれば、治療の優先順位も異なります:

  • 組織優位の痛み → 負荷管理と運動リハビリテーション
  • 神経優位の痛み → 神経への刺激や圧迫を軽減する
  • 過敏化優位の痛み → 神経系を落ち着かせ、耐性を段階的に再構築する

すべての症状を「ただ筋肉が硬いだけ」として扱うと、進展が止まってしまうことがよくあります。

臨床推論では、ある時点で優勢なメカニズムを特定し、治療の方向性を導くことに焦点を当てます。


研究からわかっていること

痛みのメカニズムを決定的に特定できる単一の検査はありません。

  • MRI検査で痛みが写るわけではない
  • X線では症状を説明できない
  • 単一の質問票で全ての答えが得られるわけではない

痛みは、以下を統合して理解する必要があります:

  • 症状の経過(既往)
  • 時間経過に伴う症状の変化
  • 動作および感覚の反応
  • 臨床検査(診察)の所見

単一の結果だけでは全体像は分かりません。v


まとめ

痛みは実在します。
しかし、痛みは複雑です。

すべての痛みが同じメカニズムで生じるわけではなく、効果的な治療はその複雑さを反映すべきです。

ご自身の痛みを何が引き起こしているのかを理解することは、有意義な改善に向けた第一歩となることが多いです。


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