Integrating Japanese Eastern medicine with Western medicine.

長時間座っていることで、首の痛みや背中の痛み、頭痛に悩まされる方は少なくありません。一般的には「姿勢が悪い」と言われがちですが、実際には体の動きを制限する筋膜の硬さや過去の病歴が深く関係していることもあります。今回は、包括的な理学療法アプローチにより、患者さんが痛みから解放され、可動域を取り戻した症例をご紹介します。

患者さんの経過:長年の痛みから痛みの軽減まで

今回の患者さんは、慢性的な首・背中の痛み、頻繁な頭痛、座っているときの不快感に長年悩んでいました。詳しくお話を伺うと、以前に下腹部の病気を経験しており、その後お腹の張りや腰痛、首のこわばり、頭痛が現れるようになったとのことでした。さらに詳しく評価を行ったところ、体の動きを制限するほどの筋膜の硬さがあり、特定の姿勢から抜け出せない状態になっていました。

Before Treatment:

After Treatment:

個別にカスタマイズした治療アプローチ

まずは、深層の筋膜の制限や軟部組織のバランスを整えることから治療を開始しました。最初の施術では、下腹部や骨盤周囲の筋肉、骨盤の前面にある筋膜層、頭蓋部の筋膜にアプローチし、全身の動きや姿勢に影響を与えていた緊張を緩和。初回の施術後には、頭痛が軽減し、腰と首の痛みも軽くなったと患者さんから報告がありました。

次のステップでは、さらに腰・肋骨の前面・首周りの筋膜の制限を解放する施術を行いました。これらの部位は姿勢や動きの効率に深く関わるため、よりスムーズに動けるよう調整。加えて、自宅でできる呼吸エクササイズを指導し、筋膜の緊張を和らげながら可動域を維持できるようサポートしました。

治療の成果とその後の変化

治療が進むにつれ、患者さんは日常的な痛みの軽減を実感し、生活の質が向上。さらに、睡眠の質が改善し、体のこわばりが減少したことで、再発しそうなときもエクササイズを活用して自己管理できるようになったとのことでした。

このケースからも分かるように、首や背中の痛みの原因は単なる姿勢の問題だけではありません。筋膜の硬さや体のバランスの崩れを根本から改善することで、長期的な痛みの軽減が可能になります。


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私たちが扱うテクニックについて(Functional Manual Therapy)