ウォーミングアップ:ピックルボール
手軽さと生涯スポーツとしての魅力から、近年、米国ではピックルボールが爆発的に人気を博しています。しかし、その一方で、普段から運動不足の方が何の準備もせずにプレーし、熱中するあまり転倒や怪我が多発し、クリニックに訪れる患者が増えているのが現状です。
ピックルボールはゴルフと同様に老若男女を問わず生涯を通じて楽しめる素晴らしいスポーツであり、心肺機能や身体機能の向上、バランスや運動協調性の向上、そして判断力や知覚力の向上が期待できます。しかし、怪我をしてしまっては元も子もありません。まずは現状の体をセルフチェックし、無理のない範囲から始めること、そして怪我予防のために十分なウォーミングアップを行うことを心がけましょう。
「ピックルボールの楽しさと健康つくり」 横浜国立大学 名誉教授 蝶間林利男
2017年にテニスが長寿No1スポーツとしてイギリスの医学雑誌に報告されています。
その理由は、①心肺機能の強化 ②頭を使う ③パートナーとのコミュニケーションなどがあげられます。しかし、テニスは難しいスポーツですね。ピックルボールはこの点、テニスと似ていますが、テニスより簡単に楽しく出来るので生涯スポーツとして魅力的です。サービスも下から打たねばならないのも面白く、身長差を感じることはありません。
また、バドミントンコートで行うので運動量は少なく、ラリーを楽しめるスポーツです。敏捷性やリズム、反射、バランス能力と同時に状況判断力もついてきますのでコーディネーション能力を鍛えることにもつながります。また、ミスをしたり、エースをとったりして、あるがままの自分を認める自己肯定感の強化にも繋がります。テニスと同じで健康に生きていく能力が醸成されること間違いありません。
ただ、小さいコートなので思い切り走って、止まって、打つ動作の繰り返しなのでケガの無いようにエンジョイしましょう。
#ピックルボール#準備体操